1:名無しのオカルト部員
まずはスペックから書くわ
ワイ:23歳フリーター
トッモ(A):23歳、元普通の大学生。今は……よくわからんもの
2:名無しのオカルト部員
1乙
セイント・モードってなんやねん
賢者モードの凄いやつか?
3:名無しのオカルト部員
草
オナ禁の究極系かな
5:名無しのオカルト部員
聖人君子にでもなったんか?
9:名無しのオカルト部員
詳しく
12:名無しのオカルト部員
Aは元々、ちょっと口が悪くて、ギャンブル好きの普通の大学生やった。
それが1ヶ月前くらいから、急にゴミ拾いを始めたり、困ってる人にやたらと親切にし始めた。
ワイが「どうしたんや急に」って聞いたら、
「頭の中に『光』が見えて、みんなを救わなきゃいけないって分かったんだ」
って満面の笑みで言い出した。
13:名無しのオカルト部員
あ(察し)
糖質か新興宗教やろそれ
16:名無しのオカルト部員
完全にキマってますね……
17:名無しのオカルト部員
よくあるお薬のやりすぎやろ
19:名無しのオカルト部員
ワイも最初はそう思った。
「新興宗教にでもハマったんか?」って聞いたけど、特定の宗教に入ったわけじゃないらしい。
ただ、「みんなを救済しなければならない」っていう強い使命感だけがある。
これを本人は「セイント・モード(狂信状態)」って呼んでた。
23:名無しのオカルト部員
自分でセイントモードとか言ってるの草
中二病やんけ
27:名無しのオカルト部員
名前がダサすぎて草
29:名無しのオカルト部員
でもそれだけなら、ただのボランティア精神旺盛な痛い奴で済むやん?
何が怖いの?
30:名無しのオカルト部員
そこからが異常やった。
行動がどんどんエスカレートしていったんや。
最初は駅前で募金したり、お年寄りの荷物持ったりする程度やった。
それが2週間前くらいから、「他人の罪を肩代わりする」とか言い出した。
34:名無しのオカルト部員
罪を肩代わりってどういうことや
37:名無しのオカルト部員
キリストかな?
41:名無しのオカルト部員
ファッ!?
43:名無しのオカルト部員
ある日、ワイとAでファミレスにいた時のこと。
隣の席の男が、電話で「あいつ騙して金奪ってやったわ」みたいな悪口を話してたんや。
それを聞いたAが、急に立ち上がってその男の席に行った。
ワイは喧嘩になると思って止めようとしたんやが、Aの様子がおかしかった。
46:名無しのオカルト部員
怒ったんか?
49:名無しのオカルト部員
「お前が悪いことしたから代わりに殴ってやる」的な?
51:名無しのオカルト部員
いや、逆や。
Aはめちゃくちゃ穏やかな、聖母みたいな笑顔で男の前に跪いた。
外見は普通の若者なのに、目にハイライトが全くなかった。
そして「あなたの罪は私が背負います。だから、私を傷つけてください」って言った。
55:名無しのオカルト部員
ヒエッ……
58:名無しのオカルト部員
きっしょ!!
60:名無しのオカルト部員
男の反応はどうやったんや
63:名無しのオカルト部員
男もドン引きして「あ? 何言ってんだお前、失せろ」って言ってAを突き飛ばしたんや。
そしたらA、床に倒れながらも、涙流して「ありがとう……これであなたの罪が一つ消えました」って笑ってた。
突き飛ばされた拍子に角で頭打って結構な血が出てるのに、本人は全く痛がらずに、恍惚とした表情をしてたんや。
65:名無しのオカルト部員
本物の狂気で草
66:名無しのオカルト部員
男からしたら恐怖でしかないやろ
69:名無しのオカルト部員
関わりたくないタイプのキチガイやんけ
73:名無しのオカルト部員
これだけならまだ「頭のおかしい奴」で済む。
でも、その男が数日後、大学の近くの踏切で事故に遭って両足切断する大怪我負ったらしい。
それを聞いたAは、
「私の祈りが足りなかった。もっと深く救済(狂信)しなければ」
って言って、自分の部屋に引きこもるようになった。
76:名無しのオカルト部員
偶然やろ……偶然と言ってくれ
78:名無しのオカルト部員
おいおい、呪いか何かか?
82:名無しのオカルト部員
これ「セイント・モード」っていうか、別のヤバい怪異に憑かれてるんちゃうか?
83:名無しのオカルト部員
オカルトに詳しい奴おらんの?
それセイント・モードじゃなくて『狂信の泥』とか呼ばれる精神感染系の怪異やろ。
他者の不条理な苦痛や罪を自分の肉体に引き受けることで、脳内に異常な量の快楽物質が出る精神異常。
自己犠牲の快感に脳が破壊されて、最終的には自傷行為で死ぬで。
85:名無しのオカルト部員
急に詳しいやつ出てきて草
89:名無しのオカルト部員
狂信の泥ってマジ?
それ洒落怖のやつ?
93:名無しのオカルト部員
詳しく教えてくれ。
Aの部屋、最近様子がおかしいんや。
昨日、安否確認のためにAのマンションに行ってきた。
大家さんに事情話して鍵開けてもらったんやが、中がとんでもないことになってた。
97:名無しのオカルト部員
wktk
98:名無しのオカルト部員
どんなんや
99:名無しのオカルト部員
はよ
102:名無しのオカルト部員
部屋の中、家具が全部処分されてて、真っ白なペンキで壁一面が塗りつぶされてた。
そして、部屋の真ん中にAが座ってた。
でも、Aの身体が明らかにおかしかった。
服を着てないんやが、全身にびっしりと「カッターで彫ったような十字架の傷」があった。
血は止まってるんやけど、その傷跡を愛おしそうに撫でながら、ぶつぶつ何かを呟いてた。
104:名無しのオカルト部員
うわあああああああああああああああ
106:名無しのオカルト部員
ガチなやつやんけ
108:名無しのオカルト部員
警察呼べよ!!
112:名無しのオカルト部員
ワイが「おいA!何やってんだお前!」って叫んだら、
Aはゆっくりこっちを振り向いた。
その目がな、完全に光を失ってるというか、濁った白眼みたいになってて、でも口元は満面の笑みなんや。
「あぁ、〇〇(ワイの名前)。君も救われたいんだね。君の心の中の『悪意』を、私が引き受けてあげる」
って言って、ゆっくり立ち上がった。
115:名無しのオカルト部員
逃げろ!!!
117:名無しのオカルト部員
これアカンやつや
119:名無しのオカルト部員
引き受けるって、具体的に何するんや
121:名無しのオカルト部員
Aの手には、錆びた果物ナイフが握られてた。
「君が普段、ネットで誰かを叩いたり、心の中で他人を見下したりした罪。そのすべてを、私のこの肉体で贖(あがな)う。だから、私を刺して」
って、ナイフの刃先を自分の胸に当てて、ワイに差し出してきた。
123:名無しのオカルト部員
ひぇ……
125:名無しのオカルト部員
自分の体を傷つけることで他人の罪を消そうとしてるんか?
127:名無しのオカルト部員
まさに狂信。歪んだ自己犠牲やな。
129:名無しのオカルト部員
それでイッチはどうしたん?
131:名無しのオカルト部員
ワイは恐怖で腰が抜けて、その場にへたり込んだ。
そしたらAは、悲しそうな顔をして、
「そっか、まだ君の覚悟が足りないんだね。じゃあ、まずは私が君を『セイント・モード』にしてあげる」
って言ったんや。
135:名無しのオカルト部員
「にしてあげる」???
136:名無しのオカルト部員
感染するんかそれ!?
140:名無しのオカルト部員
あかん、これ感染系の怪異や
144:名無しのオカルト部員
Aがワイに近づいてきて、ワイの額に手を当てた。
その手がめちゃくちゃ熱かった。お湯みたいに熱い。
そんで、頭の中に直接、大音量の「賛美歌」みたいな歌が響き渡った。
人間の声じゃない、何百人もの悲鳴が混ざったような不気味な歌や。
ワイは意識が遠のきそうになったけど、必死でAを突き飛ばして、部屋から逃げ出した。
145:名無しのオカルト部員
よく逃げた!
147:名無しのオカルト部員
賛美歌(悲鳴)は草枯れる
150:名無しのオカルト部員
熱い手って、脳がバグってる時の感覚やん
152:名無しのオカルト部員
そこから自宅に逃げ帰って、丸一日引きこもって今スレを立ててる。
でもな、おかしいんや。
逃げ帰ってから、頭の中でその「歌」がずっと微かに聞こえ続けてる。
それに、さっきから妙に「世界が愛おしく」感じられるようになってきた。
153:名無しのオカルト部員
おい
157:名無しのオカルト部員
あ
161:名無しのオカルト部員
イッチ、それ手遅れや
163:名無しのオカルト部員
セイント・モード(体験版)始まってて草
166:名無しのオカルト部員
今までは、なんJで煽り合いしたり、他人の不幸を笑ったりするのが楽しかった。
でも、今はそういう自分がすごく恥ずかしくて、汚らわしく思える。
みんな、今までワイが心ないレスをして傷つけてしまって本当に申し訳ない。
ワイが皆の罪を背負わなきゃいけない気がしてきた。
167:名無しのオカルト部員
おいおいおいおい
169:名無しのオカルト部員
イッチ正気に戻れ!!
171:名無しのオカルト部員
あかん、脳が汚染されとる
172:名無しのオカルト部員
誰かこのスレのログ消せ!
感染が広がるぞ!
175:名無しのオカルト部員
それ、さっき言ってた「狂信」の末期症状やんけ。
「他者の罪を背負うのが快感になる」
「世界のすべての悪意を自分が引き引き受けようとする」
これ、最終的には「自己の完全な破壊(=究極の自己犠牲)」に至る自死の呪いやぞ。
脳の特定部位が異常活性化して、恐怖や痛みが全て快楽(=救済の確信)に変換されるんや。
すぐに精神科か、大きい神社に行け!
176:名無しのオカルト部員
神社で除霊できるんか?
177:名無しのオカルト部員
これ神じゃなくて脳のバグ、あるいは悪魔の類やろ
178:名無しのオカルト部員
狂信の「信」は神仏じゃなくて、自分の脳内の妄想に対するものやからな。
お祓い効くかどうか……
179:名無しのオカルト部員
大丈夫。怖がらせてごめんね。
ワイは今、すごく穏やかな気持ちなんや。
みんながワイを心配してくれてる。その優しさに、涙が止まらない。
ワイ、今まで生きてきて、今が一番「正しい」状態にあるって確信できる。
180:名無しのオカルト部員
あかん、もう手遅れや
183:名無しのオカルト部員
喋り方が完全に「セイント」になってて草枯れる
185:名無しのオカルト部員
「草枯れる」とか汚い言葉使うなよ。
ワイたちの汚れた心がイッチに伝染してしまうやろ。
186:名無しのオカルト部員
>>166
ありがとう。 Aの気持ちが今なら痛いほどよくわかる。
ワイ、今からAの部屋に戻るわ。
Aと二人で、この世界の悪意を全部引き受けるための「儀式」を完成させなきゃいけない。
187:名無しのオカルト部員
行くあにゃい!
188:名無しのオカルト部員
警察呼べってマジで!
191:名無しのオカルト部員
儀式って何する気や
194:名無しのオカルト部員
何をするかは、まだわからない。
でも、頭の中の歌が「すべてを捧げなさい」って歌ってる。
自分の肉体も、魂も、全部他人のために差し出す。
これって、すごく美しくて、素晴らしいことだと思わない?
みんなも、普段ネットで誰かを叩いてるでしょ?
その罪、全部ワイが代わりに背負ってあげるからね。
196:名無しのオカルト部員
やめろ
197:名無しのオカルト部員
ゾッとした。
これマジの怪談やんけ。
201:名無しのオカルト部員
もうイッチのレスから
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