1:名無しのオカルト部員
ちょっと前に趣味のソロツーリングでとんでもない場所迷い込んだから聞いてほしい
4:名無しのオカルト部員
ほーん、どこや
8:名無しのオカルト部員
どうせまた都市伝説のパクリやろ
9:名無しのオカルト部員
海辺ってのがええな。山奥の廃村は飽きたわ
13:名無しのオカルト部員
はよ、詳細スペックと場所教えろ
17:名無しのオカルト部員
場所は特定避けるために詳しく言えんが、北陸地方の某半島とだけ言っとく。
スマホの電波が1本か圏外になるような、海沿いの崖の下にある集落や。
20:名無しのオカルト部員
北陸の海沿いってだけで不気味さ5割増しやんけ
23:名無しのオカルト部員
拉致問題とか絡んでそう
25:名無しのオカルト部員
おそロシア
27:名無しのオカルト部員
崖の下ってことは、一本道か?
逃げ場ないやん
28:名無しのオカルト部員
そう、その通り。
軽トラが一台やっと通れるかどうかの激狭の未舗装路をずっと下っていったんや。
そしたら、入り江みたいになってる場所に、古びた木造の家が15軒くらい固まって立ってた。
29:名無しのオカルト部員
15軒は結構でかいな
ただの過疎化で潰れた集落ちゃうんか?
31:名無しのオカルト部員
いや、雰囲気が明らかに異常やった。
まず、潮の匂いが普通じゃない。
磯臭いっていうより、生魚が腐ったような、生臭い匂いがエリア全体に充満しとる。
32:名無しのオカルト部員
うわぁ…
33:名無しのオカルト部員
生魚が腐った匂いとか、それ死体が(自主規制)
34:名無しのオカルト部員
事故物件の塊みたいな場所やな
38:名無しのオカルト部員
写真ないんか?うp
39:名無しのオカルト部員
写真は撮ったけど、ここに貼るのちょっと躊躇するわ。
なんか写り込んでたら嫌やし、そもそもこのスマホその集落行ってから調子悪い。
43:名無しのオカルト部員
はい嘘松
はい解散
45:名無しのオカルト部員
ビビりすぎやろイッチ。ネットに落ちてる適当な画像でもええから貼れや
48:名無しのオカルト部員
とりあえず、その集落の家々の特徴な。
全部の家の窓という窓に、ボロボロの「漁網」が執拗に巻き付けられてるんや。
中に入らせないためか、中から出さないためか分からんけど。
49:名無しのオカルト部員
魚網?
魔越えか何かか?
51:名無しのオカルト部員
民俗学的に言うと、網の目は「百目」って言って悪霊とか魔物を追い払う効果があると言われてる。
もしかして、海から「何か」が上がってくるのを防ぐためだったのかもな。
53:名無しのオカルト部員
オカルトニキ解説助かる
57:名無しのオカルト部員
ガチなやつやん
60:名無しのオカルト部員
おまけに、その家々が全部「海」に向かって斜めに傾いてるんや。
地盤沈下かもしれんが、まるで海に引きずり込まれそうになってるみたいで、視覚的にめちゃくちゃ不気味やった。
62:名無しのオカルト部員
想像したらゾワッとしたわ
63:名無しのオカルト部員
そこ、バイオハザードのステージやろ
66:名無しのオカルト部員
イッチは車から降りたんか?
68:名無しのオカルト部員
バイクな。
エンジン切って、ちょっと歩いてみることにした。
この時点で、周りには風の音と、波が岩にぶつかる音しか聞こえん。鳥の声すらしない。
71:名無しのオカルト部員
チャレンジャーやな
ワイならバイクのUターン場所探して即退散するわ
73:名無しのオカルト部員
好奇心には勝てんかったんや。
集落の中央に、コンクリート製の小さな防波堤というか、突堤みたいなのが海に向かって伸びてたんや。
その先端に、ぽつんと赤い小さな祠(ほこら)が見えた。
77:名無しのオカルト部員
お、お約束の祠きたー
81:名無しのオカルト部員
絶対触るなよ
85:名無しのオカルト部員
破壊して呪われるパターン
89:名無しのオカルト部員
いや、さすがに触りはせん。
92:名無しのオカルト部員
でも、気になってその祠のところまで歩いていったんや。
防波堤の上が妙にヌルヌルしてて、何回か滑りそうになった。海藻じゃなくて、なんか粘り気のある透明な液体がへばりついてる感じ。
96:名無しのオカルト部員
ひぇっ
98:名無しのオカルト部員
それ、なんの汁やねん…
99:名無しのオカルト部員
絶対深海魚とかの粘液やん、きも
100:名無しのオカルト部員
で、祠の前に着いた。
中を覗き込んで、背筋が凍りついたわ。
お札とか仏像じゃなくて、ぎっしりと「魚の頭骨」が敷き詰められてたんや。
それも、全部鯛とかの綺麗な魚じゃなくて、深海魚みたいな、目のデカい牙のある不気味な魚の頭ばっかり。
102:名無しのオカルト部員
うわあああああああああああああ
103:名無しのオカルト部員
ガチでヤバいやつやんけ。それ海の神様(邪神)祀ってるやろ。
104:名無しのオカルト部員
生贄の儀式とかやってた集落か?
107:名無しのオカルト部員
鳥肌たった
110:名無しのオカルト部員
しかもな、その頭骨の中に、明らかに「人間の指の骨」っぽいのが混じってたんや。
数本、不自然に白くて細い骨が、魚の頭に混じって置かれてた。
111:名無しのオカルト部員
え、通報案件では?
115:名無しのオカルト部員
それマジなんか?
創作ならいいけど、ガチなら普通にヤバいぞ
119:名無しのオカルト部員
いや、その時はパニックになってて、それが本当に人間の骨か確かめる余裕なんてなかった。
ただ、「ここにいちゃいけない」って本能が叫び始めた。
急いで引き返そうとしたその瞬間、背後から「パシャ…パシャ…」って音が聞こえた。
120:名無しのオカルト部員
きたあああああああああああ
123:名無しのオカルト部員
ヒエッ…
125:名無しのオカルト部員
海から何か上がってきたんか!?
127:名無しのオカルト部員
音は、防波堤の下、海面あたりから聞こえる。
波の音とは明らかに違う。
何かが濡れた体で、コンクリートを這い上がってくるような、湿った音。
「ベチャ…パシャ…ベチャ…」って、ゆっくり近づいてくる。
130:名無しのオカルト部員
はよ逃げろ!!!
131:名無しのオカルト部員
バイクまで走れイッチ!!!
135:名無しのオカルト部員
あかん、これあかんやつや
138:名無しのオカルト部員
足がすくみそうになったけど、全力でバイクまで走った。
振り返ったら負けだと思ったから、前だけ見て走った。
化学変化みたいな、生臭い風がぶわっと追いかけてくる。
でも、走ってる途中で、集落の廃屋の2階の窓が目に入ってしまったんや。
140:名無しのオカルト部員
網が張ってある窓か?
144:名無しのオカルト部員
そう。その網の隙間から、何かが見えた。
146:名無しのオカルト部員
うわあああ、何を見たんだよ
147:名無しのオカルト部員
はよ言え!心臓に悪いわ!
151:名無しのオカルト部員
網の向こう側に、人間らしき「影」がびっしり立ってた。
1つの窓にじゃない。通り沿いにある、ほぼ全ての廃屋の2階の窓に。
真っ黒い影が、じっとこっちを見下ろしてた。
網にへばりつくようにして。
154:名無しのオカルト部員
鳥肌で全身ゾワゾワする
157:名無しのオカルト部員
集合住宅ホラーやんけ
158:名無しのオカルト部員
みんなでイッチの逃走劇を観戦してて草
162:名無しのオカルト部員
草生やすな、怖すぎるやろ
163:名無しのオカルト部員
しかもそいつら、全員頭が異様に長いというか、不自然に歪んでる形をしてたんや。
人間じゃない。
ワイはパニックになりながらバイクにまたがって、キーを回してセル回した。
But、かからん。
「キュルルル…キュルルル…」って虚しい音が響くだけ。
165:名無しのオカルト部員
これがお約束の「エンジンかからない」か。
実際これ起きたら気絶するわ。
167:名無しのオカルト部員
普段メンテナンスしてないからやろw
170:名無しのオカルト部員
いや、出発前は絶好調やったんや。
背後からは、あの「ベチャ…ベチャ…」って音が、防波堤を越えて、砂利道を歩く音に変わって近づいてくる。
「ペチャ…ペチャ…」って。水分を含んだ何かが、ゆっくりと。
172:名無しのオカルト部員
うわああああああああああああ
175:名無しのオカルト部員
押しがけしろ!
179:名無しのオカルト部員
キックや!キックしろ!
181:名無しのオカルト部員
必死に神仏にお祈りしながら、何回もセルを回した。
その間も、廃屋の窓の影たちが、一斉に網を「ガリガリ、ガリガリ」って爪で引っかくような音を立て始めた。
大合唱や。ガリガリガリガリガリガリ。
184:名無しのオカルト部員
発狂するわそんなん
185:名無しのオカルト部員
怖すぎて草も生えない
189:名無しのオカルト部員
映画化決定
192:名無しのオカルト部員
もう駄目かと思ったその時、一瞬「カチッ」と何かが噛み合う音がして、奇跡的にエンジンがかかった。
アクセル全開にして、来た道を一気に駆け上がった。
バックミラーは絶対に見ないようにした。
193:名無しのオカルト部員
おおお!よかったな!
194:名無しのオカルト部員
生きてて何よりや
196:名無しのオカルト部員
で、ミラーは見なかったんか?
フリにしか聞こえんが。
199:名無しのオカルト部員
見ないようにしてた。してたはずなんや。
でも、坂道を登りきる寸前、どうしても気になって、一瞬だけチラッとバックミラーを見てしまった。
202:名無しのオカルト部員
あかん…
204:名無しのオカルト部員
何が写ってたんや…
208:名無しのオカルト部員
集落の入り口、さっきワイがバイクを止めてたあたりに、
全身が濡れてテカテカ光ってる、灰色の「何か」が四つん這いで立ってた。
そいつ、首だけをあり得ない角度にねじ曲げて、じっとこっちを見てた。
顔には目鼻がなくて、ただ大きな口が裂けるように開いてた。
209:名無しのオカルト部員
ヒエッ………
213:名無しのオカルト部員
ガチモンスターやんけ
215:名無しのオカルト部員
それ「人魚」の成れの果てとかじゃないか?
日本の人魚伝説って、結構おどろおどろしいし。
219:名無しのオカルト部員
不気味な祠、魚の頭骨、窓の網。
漁師たちが何かを祀ってたか、あるいは閉じ込めてた集落やったんかもな。
223:名無しのオカルト部員
これマジの話なん?
イッチ怪我とか体調不良とかないんか?
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