1:名無しのオカルト部員
オカルトとか完全に舐めきってた大学生の頃、ノリで千葉の「ホテル活魚」に行った時の話をさせてくれ。
今でも思い出すだけで冷や汗が出る。
4:名無しのオカルト部員
お、怪談スレか?
あそこはガチなやつやんけ。
7:名無しのオカルト部員
ホテル活魚ってあの生簀(いけす)がある廃ホテルやろ?
名前のインパクトすごいけど、あそこはホンマにヤバい。
10:名無しのオカルト部員
あっこって2021年くらいに解体されて更地になったよな?
イッチが行ったのはいつ頃や。
13:名無しのオカルト部員
スペックは当時大学生、男3人、車あり。
俺と、友人のAとBな。
行ったのは今から10年くらい前の夏休みの深夜。
16:名無しのオカルト部員
はよ語れ。
どうせ途中で嘘松とか言われるんやから、テンポよく頼むで。
20:名無しのオカルト部員
千葉の廃墟ってだけで嫌な予感しかしない。
23:名無しのオカルト部員
当時、俺らは大学のサークル仲間で、夜中にファミレスで駄弁ってたんだわ。
そこで誰かが「心霊スポット行こうぜ」って言い出して、ネットで検索して一番ヤバそうだったホテル活魚(油井グランドホテル)に行くことになった。
26:名無しのオカルト部員
定番の流れやな。
若気の至りってやつか。
28:名無しのオカルト部員
あそこは心霊云々っていうか、2004年にガチの監禁殺人事件が起きてるからな。
不謹慎極まりない。
30:名無しのオカルト部員
>>28
それな。事件の内容が凄惨すぎて、お化けより人間が怖いわってなる場所。
34:名無しのオカルト部員
もちろん俺らもその事件のことは知ってた。
知ってたけど、当時は若かったし、心霊スポットなんて全部お化け屋敷の延長線上だろって舐めてたんだよ。
車で現地に向かったんだけど、近づくにつれて明らかに街灯がなくなっていって、道も細くなって雰囲気が一変した。
36:名無しのオカルト部員
あそこの入り口、草がボウボウで車止める場所すら不気味なんだよな。
37:名無しのオカルト部員
イッチらの車、よくパンクしなかったな。
あの辺ガラス片とか散らばってただろ。
40:名無しのオカルト部員
そう、車のナビ通りに行ったら、本当に鬱蒼とした森の中にポツンとボロボロの建物が現れた。
外観からしてコンクリートの剥げ方が異常で、落書きだらけ。
車を少し離れたところに停めて、懐中電灯を持って3人で中に入った。
43:名無しのオカルト部員
入るなよ…なんで入っちゃうかねえ。
44:名無しのオカルト部員
不法侵入で草
46:名無しのオカルト部員
通報されなくて良かったな。
まぁあそこはパトロールも多いって聞くけど。
49:名無しのオカルト部員
中に入ると、湿気とカビ、それと何とも言えないドブみたいな生臭い匂いが充満してた。
Aが「うわ、これ何の匂いだよ…」って顔をしかめてた。
まずは1階のフロントらしき場所を探索してたんだけど、落書きの中に「帰れ」とか「〇す」みたいなのが大量に書いてあって、この時点でBは「もう帰ろうぜ」ってビビり始めてた。
51:名無しのオカルト部員
B有能。
そういう直感は大事にせんと。
54:名無しのオカルト部員
落書き書いた連中も、肝試し感覚のバカなんだよな。
でも夜の廃墟で見る落書きはガチでビビる。
57:名無しのオカルト部員
そこで引き返してれば良かったのに、俺とAは「お前ビビりすぎww」ってBをからかって、さらに奥へと進んだ。
そしたら、例の「生簀」がある広い部屋に出たんだ。
60:名無しのオカルト部員
出た、活魚の心霊スポットたる所以。
62:名無しのオカルト部員
生簀の中に水は入ってたん?
63:名無しのオカルト部員
水は入ってなかった。
ただ、泥とかゴミとか、誰が捨てたかわからん家電製品の残骸みたいなのが溜まってて、底がドロドロになってた。
で、その生簀の縁を懐中電灯で照らしながら見てたら、Aが「おい、あそこなんか落ちてね?」って言った。
65:名無しのオカルト部員
ヒエッ…何が落ちてたんや。
67:名無しのオカルト部員
まさか…?
70:名無しのオカルト部員
懐中電灯の光の先にあったのは、古びた、泥まみれの「女性もののサンダル」だった。
片方だけ、ぽつんと生簀の底に落ちてた。
それを見た瞬間、さっきまでふざけてたAも急に黙り込んだ。
事件の被害者のものかどうかはわからないけど、あまりにもリアルすぎて、全身に鳥肌が立った。
74:名無しのオカルト部員
うわあ…それは生々しすぎる。
75:名無しのオカルト部員
不法投棄かもしれんけど、あの場所で片方だけの靴とかサンダルは心臓に悪いわ。
77:名無しのオカルト部員
これだけでも十分怖いのに、Bが「おい、さっきから2階から変な音聞こえないか?」って言い出した。
俺とAは耳を澄ませた。
そしたら、上の階から「トントン…トントン…」って、一定の間隔で叩くような音が聞こえてきた。
80:名無しのオカルト部員
風の音だろ(震え声)
81:名無しのオカルト部員
雨漏りの音とか、建物のきしむ音や。
そう思いたい。
82:名無しのオカルト部員
風は全く吹いてなかったし、雨も降ってなかった。
本当に、誰かが木の扉か壁を、指の関節で優しく叩いてるような、すごく静かだけどクリアな音だった。
「トントン…トントン…」って。
84:名無しのオカルト部員
ひえっ
86:名無しのオカルト部員
やめろおおおおおおおおお
89:名無しのオカルト部員
音が聞こえる方向に、ゆっくり近づいていくイッチ。
92:名無しのオカルト部員
いや、さすがに俺らもビビって固まった。
けど、俺はまだ「誰か他の肝試しの奴らがいて、俺らを脅かそうとしてるんだろ」って思おうとした。
だから、上に向かって「おい!誰かいるのか!」って叫んだんだ。
93:名無しのオカルト部員
アホやろwwwwwwwww
97:名無しのオカルト部員
声をかけるのは一番の禁忌。
99:名無しのオカルト部員
刺激してどうすんねん。
103:名無しのオカルト部員
叫んだ瞬間、それまで聞こえてた「トントン…」って音が、ピタッと止まった。
静寂が戻って、自分たちの心臓の音だけが聞こえるくらい静かになった。
「ほら、やっぱりビビって静かになったじゃん」って俺がBの肩を叩いた、その時だった。
105:名無しのオカルト部員
くるぞ…
109:名無しのオカルト部員
絶対上からなんか来るやん。
112:名無しのオカルト部員
2階へ続く階段の、踊り場の隙間から、何かが「スーッ」と動くのが見えた。
暗闇だからはっきりとは見えないんだけど、全体的に白っぽくて、ぼんやりした塊。
それが、階段の手すりの隙間から、下にいる俺らを見下ろすように、ゆっくりと移動した。
116:名無しのオカルト部員
ギャアアアアアアアアアアアア!!!
118:名無しのオカルト部員
あかん、それはアカンやつや。
119:名無しのオカルト部員
白い影って、心霊写真とかでよくあるやつか?
121:名無しのオカルト部員
それ、ただの白いビニール袋が風で揺れただけちゃうん?
122:名無しのオカルト部員
>>109
違う。風は本当に無風だった。
それに、その白い塊は、人間の頭くらいの大きさのものが上部にくっついてて、それがゆっくりと「首を傾げる」ような動作をしたんだ。
その瞬間、俺ら3人は一瞬で理解した。
「これは人間じゃない」って。
126:名無しのオカルト部員
首を傾げる動作はエグい。
130:名無しのオカルト部員
Bの叫び声が聞こえる。
132:名無しのオカルト部員
誰が一番最初に逃げたん?
133:名無しのオカルト部員
Bが「うわああああああ!!」って絶叫して、懐中電灯も投げ捨てて、入口に向かって猛ダッシュした。
それにつられて、俺とAもパニックになって全力で走った。
足元が暗くて、ガラス片とか瓦礫を踏み散らかしながら、とにかくがむしゃらに外へ逃げた。
136:名無しのオカルト部員
そら逃げるわな。
怪我しなくてよかったな。
138:名無しのオカルト部員
車までどれくらい走った?
142:名無しのオカルト部員
車までは1分もかからない距離だったけど、一生走ってるように感じた。
車に乗り込んで、俺が震える手でエンジンをかけて、ライトをハイビームにして、一気にアクセルを踏み込んでバックで駐車場を出た。
バックする時、車のライトがホテルの窓を一瞬照らしたんだけど、Aが助手席で息を呑む音が聞こえた。
146:名無しのオカルト部員
まさか、窓に…?
150:名無しのオカルト部員
定番だけど、窓からこっちを見てたとか?
154:名無しのオカルト部員
Aが「おい、2階の窓…」って呟いたけど、俺は怖すぎてバックミラーも見ずにそのまま車を走らせた。
とにかくあの場所から離れたかった。
バイパスに出て、車通りが多いところに出てようやく3人とも一息ついた。
車内は完全に冷え切ってて、エアコンのせいじゃない寒さがあった。
157:名無しのオカルト部員
これで終わり?
十分怖かったけど。
159:名無しのオカルト部員
いや、本当にヤバいのはここからなんだよ。
160:名無しのオカルト部員
ほーん、こっからか。
161:名無しのオカルト部員
ワクワク。
165:名無しのオカルト部員
バイパスを走ってて、少し落ち着いた頃、Aが「…あれ?」って言いながら自分のスマホを取り出した。
Aのスマホがブーブー震えてて、画面を見たら「着信中」になってた。
番号は「非通知」じゃなくて、見慣れた番号だった。
発信元は、後部座席でガタガタ震えてる「B」の番号だった。
168:名無しのオカルト部員
は?
Bは後ろに乗ってるんだろ?
169:名無しのオカルト部員
Bがパニックで押しちゃっただけじゃね?
172:名無しのオカルト部員
俺もそう思ったから、「B、お前何電話かけてんだよww」って言おうとして、バックミラー越しにBを見た。
Bは両手で顔を覆って震えてて、スマホはズボンのポケットに突っ込んだままだった。
Aが「B、スマホ触ってないよな?」って聞いたら、Bは「え?触ってないよ、ポケットの中だもん」って言った。
173:名無しのオカルト部員
ヒエッ…
175:名無しのオカルト部員
お、お化けが電話かけてきたんか…?
176:名無しのオカルト部員
実際、そういう怪奇現象ってあるらしいな。
電波を通じて霊が干渉してくる的な。
179:名無しのオカルト部員
Aが「でも今、Bの番号からかかってきてるぞ」って言って、通話ボタンを押したんだ。
スピーカーフォンにしたから、俺にも聞こえた。
静かな車内に、スピーカーから「…トントン……トントン……」って音が聞こえてきた。
182:名無しのオカルト部員
うあああああああああああああああ!!!
183:名無しのオカルト部員
あの階段の上での音やんけ!!!
184:名無しのオカルト部員
ぞわっとした。マジで鳥肌。
186:名無しのオカルト部員
その音の後に、カサカサっていう砂嵐みたいなノイズが混ざって、その奥から、かすれた女の声が聞こえた。
「…なんで……おいてくの……」
って。
すごく小さくて、でもはっきりと聞き取れる声だった。
190:名無しのオカルト部員
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア
194:名無しのオカルト部員
マジで洒落怖スレやん。
196:名無しのオカルト部員
その声が聞こえた瞬間、Aは叫んでスマホを車内の床に投げ落とした。
俺も怖すぎてバイパスの途中で車を急停車させそうになった。
Bは「ごめんなさい、ごめんなさい」ってパニックで泣き出してるし、車内は地獄絵図だった。
197:名無しのオカルト部員
投げ落としたスマホはどうなった?
198:名無しのオカルト部員
そのまま切れたん?
201:名無しのオカルト部員
俺が「早く切れ!電源落とせ!」って叫んで、Aが床に落ちたスマホを拾って強制終了させた。
その後はもう、誰も一言も喋らなかった。
実家が近いAの家に全員で転がり込んで、朝まで電気を全部点けたまま、3人でリビングの隅に固まって震えてた。
204:名無しのオカルト部員
Aの家の人、不審に思ったやろなw
208:名無しのオカルト部員
まぁそうなるわな。
生きた心地がしなかったやろ。
210:名無しのオカルト部員
朝になって、明るくなってから、お互いのスマホを確認した。
Bのスマホの発信履歴には、Aへの発信記録は一切残ってなかった。
でも、Aのスマホの着信履歴には、確かに「B」の名前と、あの深夜の時間が残ってた。
211:名無しのオカルト部員
履歴残ってるのガチで怖い。
単なる混線とかバグじゃ説明つかん。
212:名無しのオカルト部員
これ、後日談とかある?
イッチらは大丈夫だったん?
213:名無しのオカルト部員
後日談としては、これがきっかけか分からないけど、一緒に行ったAがそれから数ヶ月間、原因不明の高熱と幻聴に悩まされるようになった。
大学も休みがちになって、結局留年して、最終的には実家に帰って大学も辞めちゃった。
実家でお祓いを受けたらしく、今は実家の家業を手伝ってて落ち着いてるらしいけど。
217:名無しのオカルト部員
A悲惨すぎる。
呪いって本当にあるんだな。
220:名無しのオカルト部員
やっぱりそういう「ガチ」の場所には行くべきじゃないな。
死者の領域に踏み込むようなもんだし。
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